マヤには舗装道路があった!
高校二年生の質問に答えています(2)
マヤの建造物の多くは、石灰岩や凝灰岩が使われている。
石材として使われた石灰岩は雨に弱いという性質を持ち、その弱点を克服するために、固まると水をはじく漆喰が使用された。
漆喰は石灰岩を砕いた粉を焼き、水を混ぜたもので、建物の壁や地面に塗ることにより建物の劣化や地下への浸水を防いでいた。
事実、ティカル遺跡では公共広場で約7cmの厚さの漆喰層が発掘されている。
この広場は全体がわずかに傾いていて、漆喰にはじかれた雨水を貯水池へ導く工夫がされている。
マヤ文明では本もあった!
この漆喰を利用して、木の皮から作った紙?のようなものに漆喰の粉で下塗りして、文字や絵を色彩豊かに書き込んだ絵文書がある。
多くはスペイン侵攻の折に焼き尽くされたといわれ、現存するのは4冊だけとなっている。(スペイン・マドリードの考古学博物館所蔵)
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